拡大鏡サージテル

2016年7月21日 7:00 pm

神部歯科医院ではSurgitel(サージテル)の拡大鏡を使用しています。


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倍率は8倍です。
8倍と言われてもよくわからないですよね・・・

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このような感じで拡大されます。
本当に良く見える!!
と言うのが毎日の診療での感想です。

では、どのような時に使用をするのか。

歯科検診やクリーニングをするとき。
虫歯のチェックや、衛生士さんが歯石の除去や歯のクリーニング(PIC)をする時にも拡大鏡を使っています。
裸眼では見落としてしまいそうな歯石や歯垢(プラーク)もよく見えるので、肉眼で行うよりもきれいにします。
歯のツルツル感、歯周病やむし歯の予防効果も違います。
今まで以上に、初期虫歯や見落としがちな歯と歯の間の小さな虫歯も発見することができます。

むし歯治療時、つめものやかぶせものをするとき。
よく見えるので、どこまでが虫歯でどこからが健康な歯かを見極めて、できるだけ削らないむし歯治療ができます。
ちょっとした削り面も気になるので、納得出来るハードルが上がりました。
また、つめものやかぶせものの境目も、段差や隙間がでていないかチェックする事が可能です。
(段差や隙間があると、そこからまたむし歯になりやすくなります!)

セット前に仮歯を入れて、歯周治療をしながら歯ぐきの治りを観察する時。
歯と大きさが合っていないかぶせものがお口の中にある場合、歯とかぶせものの境目に段差ができてしまいます。
(肉眼で見て分からなくても、段差ができていることもあります。)
すると、その段差部分に汚れやプラーク(歯垢)がたまり、細菌がたくさんすみついて歯ぐきの炎症が起きやすくなります。
そうなると、いくらブラッシングを一生懸命やっても改善されません。
また、段差があると汚れやプラーク(歯垢)は常にたまりやすい状態と言えます。
これを改善するには、いったんかぶせものをはずします。
そして、歯との段差のない、歯とスムーズに移行するようなぴったり合う仮歯を作ってから、スケーリングやブラッシングをして歯ぐきを正常な状態に治します。
歯ぐきの状態が正常になったところで、最終的な(正式な)かぶせ物用の印象(型)をとって作成します。
そうする事でピッタリと合って隙間がなく、虫歯が再発しにくくなります。
歯とかぶせ物の境目の段差を見るとき、仮歯や最終的なかぶせ物を作るときなど、全ての工程で拡大鏡が活躍します。
もちろん被せ物を作る技工士さんも使用しています。

歯の根の治療をするとき。
むし歯が進行しすぎて腐ってしまった歯の神経を除去するのが、歯の根の治療(根管治療)です。
歯根の内部は複雑に入り組んでいることが多く、神経の取り残しがあると、そこからまた痛みが出てくることがあります。
見つけにくい歯根の管を見つけるのにも、神経の取り残しを防ぐのにも、拡大鏡が役に立ちます。

歯が折れてしまっている部位を見つけるとき。
むし歯もないし歯周病もない。
他にも特に原因や問題はなさそう…
なのに歯がしみたり噛んだ時に痛い。。。
肉眼で見て分からなくても、拡大鏡で見ると、歯が折れたり欠けたりしているのを見つかることがあります。

インプラントや歯周外科処置など、外科処置を伴う歯科治療をするとき。
術中、拡大鏡を使って治療するのと肉眼でするのとでは、精密さが違うと実感することができます。

常に拡大鏡をつけていたりぶら下げているので、患者さんからも
『そんなによく見えるの?』
と聞かれますが、
本当によく見えます!!
これからもご来院して頂く患者さんの期待以上の医療の提供を目指してスタッフと共に頑張りたいと思います。

近々、国の基準を満たした設備の整った医院としての認可が下りる予定なので、その時はまたご報告いたします。