唾液検査導入

2017年9月1日 12:00 pm

この度、神部歯科医院ではLIONの唾液検査システムSMTを導入いたしました。
SMT(Salivary Multi Test)は3ステップの簡単操作で、測定時間はわずか5分!!

初診時や定期検診の患者様にお渡ししているDental X(お口の健康手帳)との互換性もありますので、定期検診を受診されていればデータが蓄積されていきます。

SMTの結果シートは、歯の健康・歯茎の健康・口腔清潔度に関する6項目の測定結果をチャートで表示します。
虫歯のリスクが高いのか、歯周病リスクが高いのかを見極めることで患者様に現在のお口の状態を把握していただき、今後の予防への参考にして頂ければと思います。

SMTは試験紙を用いて、①むし歯菌・②酸性度・③緩衝能・④白血球・⑤たんぱく質・⑥アンモニアの6項目を測定します。

歯の健康に関する項目
①むし歯菌
むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なう事が知られています。

②酸性度
唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすい事が知られています。

③緩衝能
唾液には、むし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いとエナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。

歯茎の健康に関する項目
④白血球
歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。

⑤たんぱく質
口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。

口腔内清潔度に関する項目
⑥アンモニア
口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。

SMTの結果シートは上記の6項目をチャートで表示。
口腔内の状況が一目でわかるため患者様のご理解もスムーズです。

ご自身の口腔内の状況を理解する事は、むし歯や歯周病を予防する事へつながります!!
ぜひ一度自分の口腔内の環境がむし歯よりなのか歯周病よりなのか調べてみてはいかかでしょうか。

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