お口のケアとコロナウイルス

2020年5月9日 12:00 pm

こんにちは。 神部歯科医院の歯科衛生士の舩山です😊

しばらくブログの更新が滞ってしまっていて申し訳ありません💦

 

今年は、年明け早々に『新型コロナウイルス』の感染が広まり、普段と違う生活を余儀無くされている方も多いと思います・・・

1日でも早く平穏な日常が戻って欲しいと願いながら、引き続き感染防止に努めつつ日々を過ごしていきたいと思います!

 

さて、そんな新型コロナウイルスですが、感染防止に『お口の中の清潔度』が関わっていることはご存知ですか?

口内のケアとウイルス感染については、以下のようなことがわかっています。

 

 

1.口内のケアはウイルス感染への水際対策になります
感染症予防のために大切なことは、体を清潔にすることです。

体を清潔にしている方が病原菌に感染しにくいですが、手や体や髪を洗うことはしいても、お口の中のケアまでしっかりと行なっていますか?

ウイルス感染は、鼻、口、目などから起こります。

インフルエンザウイルスは、口内が不潔だと感染しやすくなります。

口内を清潔にし健康に保つことは、ウイルス感染への水際対策となります。

ウイルス感染予防のため、口内のケアを心がけて下さい。

歯周病菌は特にウイルス感染のリスクを高めてしまいます。

ウイルス感染リスクを減らすためには、ご自身での口内ケアと一緒に歯科でのケア(クリーニング)を受けることが大切です。

 

2.不潔な口内は腸内細菌のバランスを崩して免疫力を弱めます
ウイルス感染への対策として有効なことは、体の免疫力を低下させないことです。

腸内細菌のバランスは全身の免疫に密接に関わっています。

そのため、腸内細菌のバランスが崩れると感染症にかかりやすくなったり、様々な全身疾患を発症しやすくなることがわかっています。

口内細菌が食道・胃を通って腸内に運ばれ、腸内細菌のバランスを崩して全身疾患発症の原因となることが判ってきました。

口内が不潔な方(特に歯周病にかかっている方)は、食事のたびにたくさんの口内細菌が腸に運ばれるため、体の免疫力が低下するリスクが高まります。

 

3.口内が不潔だと肺炎のリスクが高まります
中高年になると誤嚥(ごえん)と言って、食べ物や唾液が気道に入ってしまうことがあります。

口内が不潔だと、誤嚥が起きた時にたくさんの細菌が気管から入り、誤嚥性肺炎という肺炎を起こしてしまう可能性が高くなります。

誤嚥のリスクが高い方は、ウイルス性肺炎のリスクも高まります。
さらに、歯ぐきに存在する歯周病菌が血流によって全身をめぐり、体のあちこちに炎症を起こします。

また、歯ぐきの炎症により作られた物質(炎症性物質)も血流によって全身へと運ばれ、その結果体の免疫が乱れてウイルス感染による炎症症状が進みやすくなってしまいます。

 

4.コロナウイルスは口からもやってきます
現在、中国からウイルス感染が『口からも始まる』という可能性を示すたくさんの論文が発表されています。

手洗い・うがいに加えて、口内のセルフケア(歯磨き、フロス、歯間ブラシなどのセルフケア)とプロフェッショナルケア(歯科での専門的なクリーニング)を心がけてください。

 

このように、適切な口内のケアがウイルス感染の予防に繋がります!!

一番大切なのはセルフケアですが、歯科でのクリーニングも合わせて行っていきましょう!

 

それでは、今回はこのへんで。

また次回お会いしましょう🎏🍀