CT導入のお知らせ
この度、神部歯科医院に歯科用CTを導入いたしましたのでお知らせいたします。
CTと言う言葉を耳にした事がある方は多いと思いますが、CTとはComputed Tomographyの略なんです。
コンピュータを駆使したデータ処理と画像の再構成を行う事で、断層写真を得ることができます。
歯科用CTとは、歯科に特化したCT装置になっていて、コーンビーム方式(円錐型)を用いているためコーンビームCTとも言われています。
ちなみに医科用CTはファンビーム方式(扇型)を用いています。
歯科用CT | 医科用CT | |
対象 | 歯牙・顎骨 | 臓器・骨 |
被曝 | 低〜中 | 高 |
スライス | 0.1~2mm | 4~10mm |
歯科用CTは、歯牙や顎骨を撮影するため非常に細かいスライスが可能なため高画質で、被曝量が医科の1/8~1/50と低水準になっています。
また、金属アーチファクトも非常に少ないです。
神部歯科医院に来院している患者様全員が歯科用CTを撮影する訳ではありません。
歯科用CTの撮影が必要な症例として、進行した歯周病、親知らず、根管治療、インプラント、矯正があげられます。
三次元の高画質画像を用いることで、断層方式パノラマX線写真や口内法X線撮影法では判別できない、痛みや症状の原因の究明にも役立ちます。
具体的に
ーーー歯周病への有用性ーーー
歯周病とは、歯周病菌による影響で骨吸収が起こる病気です。
骨吸収の進行具合などを三次元画像によって判断することができます。
三次元画像で色々な角度から患者様ご自身の状態をご説明出来ますので、従来のレントゲン以上に口腔内の現状をご理解して頂けます。
ーーー親知らずへの有用性ーーー
親知らずの位置を正確に立体的に把握する事が出来ます。三次元で確認する事で、近接している神経との距離や、周囲の炎症、病巣の有無なども把握する事が出来ます。
骨の中に埋まっている親知らずの位置なども正確に判断できるので、余分な切開や骨の切削などを避けることができます。
ーーー根管治療への有用性ーーー
歯の根っこの先に出来る病巣の有無や、根管治療中の歯の治癒具合を把握する事が出来ます。
歯根先端に出来た病巣の完治には時間がかかるうえに、従来のレントゲンでは正確に完治の判断をするのは難しいですが、歯科用CTを撮影することで歯根先端の病巣の正確な診断が可能となります。
ーーーインプラントへの有用性ーーー
インプラントを埋入する部位の骨の状態を把握する事が出来ます。
骨の形態や質を正確に診断する事で安心・安全な治療を行えます。
ーーー矯正治療への有用性ーーー
歯と顎の状態を正確に診断する事で、歯を動かせる範囲を把握する事が出来ます。
今までは矯正患者様の診断に必要なセファロ撮影を大学病院まで行って撮影していただいておりましたが、
この度、歯科用CTと一緒にセファロ撮影も可能なモデルを導入しましたので、神部歯科医院での撮影が可能となりました。
今後も現在ご来院頂いている患者様や、これからご来院頂く患者様により良い医療を安心・安全・確実にご提供できるように設備の充実をしていきたいと思います。